オランダの賃金さらに上昇、過去最高水準

過去の四半期で、労働協約に基づく賃金(CAO賃金)は前年同期比で平均6.8%増加した。この中には、一時的なボーナス(13か月目の給料など)が含まれている。この上昇率は、2023年の最後の四半期と同じで、過去40年以上で最高水準です。
この高い賃金上昇の背景には、経済の好調さ、労働市場の逼迫、最低賃金の引き上げが挙げられる。特に、インフレが高かった時期の埋め合わせも影響している。インフレ率がさらに低下すれば、賃金上昇のペースも緩やかになる可能性があると指摘されている。
業種別では、特に不動産レンタルや取引業で12.4%、飲食業で10.8%と大幅に賃金が上昇した。一方、教育分野の賃金上昇は2.1%にとどまり、他の業種に比べて小幅な伸びとなっている。教師不足にさらに拍車がかかる可能性がある。