オランダ不動産価格2025年も大幅上昇予測
住宅不足と不動産価格の上昇は、オランダの抱える大きな問題のひとつだ。不動産価格の上昇は留まるところを知らず、来年もさらに上がるとRabo銀行が予測している。物件不足と賃金上昇が背景にある。
2024年の不動産価格上昇は9.1%だがこれがさらに10.7%上昇するとRabo銀行は見ている。要因である住宅不足はこれまで考えられていた以上に深刻で価格上昇をお仕上げている。さらに、賃金上昇は今年平均6.1%そして来年にはさらに5%と予想している。
また住宅を購入したちという人たちは、おしなべて価格が大幅に上昇すると予測している。その予測がさらに価格を押し上げる可能性がある。
その結果、持ち家はこれまで以上に手が届きにくくなると銀行は見ている。「住宅価格と住宅ローンの純負担額が収入よりも大幅に上昇しているためだ。価格の急激な上昇は当面続くと予想しているが、住宅の購入能力の低下が長期的には持ち家需要を減少させるだろう」と、住宅市場経済学者のカローラ・デ・フルート氏は説明している。
すでに価格が上昇しすぎているオランダ西部(Randstad地区)ではそれほどの値上がりはないが、南リンブルフやオランダ北東部といったこれまで住人の少なかった地域で大きく値上がると同銀行は見ている。