哲学者スピノザがAIアプリで人生相談

ヒューマニスト協会は、17世紀の哲学者スピノザが人生相談に乗るというアプリの提供を開始した。人工知能AIを利用し、あらゆる人生の問題に答えるというものだ。

バールーフ・デ・スピノザは1632年にアムステルダムで生まれる。デカルト、ライプニッツと並ぶ17世紀の近世合理主義哲学者と知られ、その哲学体系は汎神論と考えられてきた。ヒューマニスト協会は、スピノザの倫理や哲学が、ヒューマニストの基本である自由、平等、責任、つながりに関して、多くの人に広がることを目的として、このアプリを作成した。

「スピノザの時代を越えた考え方は、人生のジレンマや倫理に関する疑問そして社会での挑戦などの問題にきっと答えを与えてくれる。」とヒューマニスト協会。アプリで相談できるのは人生や社会に関するあらゆる質問だ。例えば、「仕事のストレスにどうやって対応できるのか」とか「休暇中のリラックスした気持ちを持ち続けるにはどうしたらいいか」とか「自信を持つにはどうしたらいいか」とか「今のパートナーと別れたいのだが」などまで何でもありだ。

アプリは、WhatAppとスピノザの哲学で訓練されたChatGPTによって完成させたという。非常に興味深い試みである。