オランダの新しい働き方、まずは家でそれから出社

朝は自宅で仕事を始め、その後遅れてオフィスに向かうという働き方が増えている。この時間差出勤により渋滞による時間の無駄を避け、結果的に生産性が向上している。雇用者団体AWVNのファン・デル・フェルデ氏は、これを「ウィンウィンの状況」だと述べている。通勤渋滞はしばしば仕事時間とエネルギーを奪うため、遅れて出勤することで労働者と雇用者の双方が利益を得るという仕組みだ。

ANWB(自動車協会)によれば、朝のラッシュアワーにおける渋滞が減少しており、これを人々がより遅く、分散して通勤する傾向がその背景にあるとしている。また雇用者団体のAWVNは、この現象がコロナ禍後の在宅勤務の急増と関連していると指摘している。普段は在宅勤務だが火曜日と木曜日はオフィス勤務するという人が多く、この傾向は道路上でも顕著に現れている。

最近では、朝の渋滞が2%減少しており、これは自宅で仕事を始めてから出勤するという方法が効果的であることを示している。しかし、夕方のラッシュアワーは依然とし混雑が目立ち、これまでは午後だけだった金曜日の渋滞も午前中にも新たに発生している。