世界的な気温上昇、身体への影響は?
最近、インドや米国などで気温記録が更新され続けている中、今後の世界や人間の身体がどの程度の温度上昇に耐えられるかが懸念される。気象学者のヘリット・ヒームストラ氏は、記録更新は続くものの、極端な温度には達しないと予測している。具体的な影響は未知数であり、地域によって異なる可能性がある。
高温の影響は土地と水で異なり、予測は難しい。ラドバウド大学のマリア・ホップマン教授によると、人体が耐えられる温度には限界があり、42度に達すると生命の危険が増す。特に高齢者や体力の低下した人々は、熱波で死亡率が上がるリスクがある。オランダでもここ数年夏に30度を超すことが続いている。しかしオランダでの気温上昇はまだ深刻な状態には陥っていないのに対し、インドなどの50度近くへの上昇は人体への影響がある。
赤十字社は、熱波への注意を呼びかけるキャンペーンを実施し、南ヨーロッパでは水の配布などの支援を行っている。将来的には、都市部の熱対策など、より強力な対策が必要である。気候変動を防ぐために行動を起こすことが重要であり、化石燃料の使用を減らす努力が求められる。