住宅不足で家賃1年で10%の上昇
賃貸物件の家賃が1年で10%近く値上がりした。同時に住宅の供給は30%も減っている。賃貸物件のプラットフォームであるパラリウスが発表した統計である。
1平米あたりの家賃は平均で18.79ユーロ(家具なし)と昨年より9.9%上昇している。とくにハーグとロッテルダムでの値上がりが顕著である。上昇の要因は需要の増加と供給の減少だ。今年の4月始めから6月末までの賃貸住宅の供給は14,673軒と昨年同時期に比較して32.8%少ない。オランダ全土の4分の3の市町村で家賃は上昇している。ヘンゲロ、ライデン、そしてヘールレンで顕著だ。これに対し、アイントホーフェン、アルメール、ナイメーヘンでは家賃が下がっている。
家賃が最も高いのはアムステルダムで平均1平米あたり27.57ユーロである。この半分以下である12ユーロという市も4市あり、そのうち3市はリンブルグ州のヘールレン、ヘレーンそしてシッタルドだ。
賃貸物件供給減少の原因は、投資会社や個人オーナーが家賃収入にかかる税金値上げで収益が減ったため、物件を売りに出していることにある。政府は住宅供給を安定させる目的で家賃の値上がりを抑えようとしたが、結局のところ供給不足に陥り、家賃が上がるという結果になってしまった。