14年間首相を務めたルッテ氏からのメッセージ
今日2日、スホーフ新首相が率いる新内閣が発足するが、これまで14年間首相を務めていたルッテ氏が日曜日、国民にメッセージを送った。ルッテ首相はNATOの事務総長に就任する。
後悔
ルッテ氏はまず後継者のスホーフ氏の成功を祈っていると始めた。 「しかし、ベストを尽くすことと、物事をうまく進めることは別のことだ。私はフローニンゲンの(ガス採掘による)地震と給付金事件のことを思い出している。私もそれを個人的に受け止めている。」両方とも政府の決断の誤りにより多くの人が被害を被った事件だった。
MH17への攻撃
ルッテ氏はオランダが責任から逃げていないことを強調し、「力を合わせれば我々はより強くなる」と述べ、(ロシアによる)MH17便への攻撃を回想した。「数私個人にとって、MH17 は私の首相在職中で最も印象的な出来事だ。個人的な世界観も変わった。危機と脅威の世界で孤立しないことが国としていかに重要かを学んだ。一緒にいれば、一人よりも強くなるのだ。この考えは、私たちがウクライナを支援し続ける動機となるはずだ。彼の地での平和とこの地での私たちの安全のために。」
MH17に加えて、ルッテ氏は首相在任中最も印象に残ったこととして、ホロコースト時代のオランダ政府の行動と奴隷制の歴史について謝罪したことを挙げた。 これは歴史的にも深く刻まれる瞬間だった。
退任する首相はコロナ危機について次のように述べている。「今日に至るまで、一部の人にとっては生活が非常に困難だった2年間だった。コロナはあらゆるものに影響を与え多くの人にとって孤独の時代だった。必然的にいくつかの間違いを犯したが、他に方法はなかった。」厳しいコロナ対策やロックダウン、そしてこれに反対する暴動などについて触れた。
クールな国
ルッテ氏はオランダは「クールな国」だと繰り返した。 「ここには戦争はなく、私たちは繁栄しており、民主主義は強力だ。何かに同意できない場合は、はっきりと主張することができる。そう、クールな国だ。人が国を作る。 オランダ人は創造性と起業家精神に溢れており、勤勉で、そして最大限に楽しんでいる。何よりも、オランダはボランティア、介護者、良き隣人、そして友の国である。もちろんオランダ国内でも不満はある。しかし、いざというときには、私たちは互いに結集し、助け合う。だからコロナ危機の初めに私が皆さんに言ったことを繰り返すことしかできまない。お互いに注意を払おう。他の人のことを考えよう。あなたの首相に就任できたことは光栄であり、とても楽しかった。ありがとう、ありがとう。」