新しい無党派の首相の右腕になるニューヴェルフ氏とは?
無党派で官僚出身のディック・スホーフ首相は、PVV、VVD、NSC、BBBの連立政権内で今後数カ月以内に権威を強化するという使命がある。このスホーフ氏の新たな政治補佐官ラース・ニューヴェルフ氏も、スホーフ首相が長年一緒に仕事をしてきた公務員出身で、これから彼の目と耳として働くことになる。そういう意味で、無党派の公務員がトップになるという興味深い内閣になりそうだ。
ニューヴェルフ氏(31)は、VVD党のデルフト支部で会長をしていたが、1日からスホーフ首相の補佐官として就任する。スホーフ氏が無党派の首相であるのと同様、ニューヴェルフ氏も政治家出身ではない。ただスホーフ氏は閣内で連立政党のどの政党にも属さないため、情報が滞る危険にさらされている。スホーフ新首相は、副首相らと密に協議することでこの問題を解決できると考えているが、首相の片腕になるニューヴェルフ氏もまた4人の副首相との対談を企画することで役割を果たそうとしている。
スホーフ氏とニューヴェルフ氏は、4年以上法務安全保障省でいっしょに働いていた。特にコロナ危機下では密接に仕事をともにした。ニューヴェルフ氏は当時、パンデミックを巡る危機管理組織について同省の事務局長スホーフ氏に助言している。
ニューヴェルフ氏が選ばれた主な理由は、スホーフ氏との信頼関係にある。孤立した立場にある新首相には、暗黙のうちに信頼できる人物が必要だ。関係者によれば 「ニューヴェルフ氏は人と人をつなげるコネクターであり、物事をまとめる人。自分の利益を理解するのと同じように、他人の利益を明確に理解する能力を持っている。」という。
画像:VVD