降雨でオランダの農家は不作、野菜の価格上昇か

ここ数ヶ月オランダで太陽が顔を出した日は数えるほどしかない。雨の続く日が多く、それも豪雨だった。農家はこの降雨続きによる不作を心配している。
雨のせいで野菜やじゃがいもなどにカビや微生物が生える病気が増えている。湿った土地とときどき訪れる気温の上昇でカビは広範囲に広がるという。とくにジャガイモと玉ねぎが被害を受けている。
ジャガイモなどのカビだけでなくホウレンソウなどの通常の野菜の成長にも問題が出ている。スーパーマーケットでもホウレンソウの品不足が目立っている。
雨の被害を受けているのは農家だけでなく乳牛農家も同様だ。「牧場の牛乳」と名付けるためには、乳牛は1年で合計120日間あるいは720時間は屋外の牧場で育てねばならない。これによって酪農家は助成金を得ている。雨が続くと乳牛を屋外に出せず、このタイトルを得ることができず助成金が出ない。
さらに、農家は飼料供給の問題に直面する可能性もある。冬には前シーズンに刈られた草が使われ、春と夏には野外で草を食べる。 「冬に備えて草を刈るのだが、今は草を刈ることはできず、厩舎に長くいるほど冬用の飼料を食べる量が増えます。一部の酪農家ではすでに在庫がつきかけている。」と専門家は懸念している。