住宅危機でアムステルダムだけで1万4千人のホームレス

アムステルダムのホームレスの数は過去最高に達している。最新の集計によると、アムステルダムでは 14,000 人もの人が家族や知人宅などを転々とし定住の地を持たずに暮らしている。ただこれは統計に表れている数字で実際にはさらに多くの人がいると考えられる。

ホームレスと言っても路上生活者ではなく、安住の地を持たない人たちだ。アムステルダムには少なくとも14,000人のホームレスがいる。このうち約 9,000 人がさまざまな受け入れ場所に収容されており、そのほとんどが移民とウクライナ人だ。他の約5,000人は友人や家族の家のソファで寝たり、屋外のテントで眠ったり、市内の他の「非日常的な」場所で夜を過ごしている。

その数は史上最多となっている。 「衝撃的な数字だ」と市の担当議員はショックを隠せない。「これは住宅危機問題を示している。住むところがないと就職など先に進むことができない。これは市にとっても、弱い立場にある住民にとっても非常に複雑な社会問題である。」

アムステルダム市は長年にわたってホームレスを迅速に支援する取り組みを行っており、昨年はそれを強化した。このために年間 1,700 万ユーロを投資し、 350 か所のシェルターを開設した。しかし、とくに東欧からの労働者のホームレスが増大しており、これらの人を収容するシェルターが逼迫している。

講じられた措置がホームレスの数の減少につながるとは期待できないと、担当者は述べ、極性等を筆頭とする時期スホーフ内閣の厳格な移民政策を指摘する。新政府はヨーロッパでの「自由な移動」を制限するというより厳格な措置を検討しており、これは潜在的にオランダで働く人が減ることを意味する。そして人手不足にさらに拍車をかけることになる。