ガス価格低下、ピーク時の10分の1に

月曜日、ガス価格は低下しメガワット時30ユーロを切った。昨年8月以来の最低値である。ヨーロッパではこの冬の寒さにもかかわらず、ガスの備蓄が満タンであることがこの価格低下の理由だ。

月曜日午後にはメガワット時29.4ユーロまで落ち込んだ。これは先週金曜日の終値より8%も低い。ガス価格は昨年10月の55ユーロから落下を続けてきている。

取引されているガス価格の低下で、家庭で使用する光熱費も下がることが見込まれる。ただ通常エネルギー会社の料金改定は若干遅れてやってくるので、反映されるまで少し時間がかかる。

2021年から2022年にかけてロシアからの供給が減り続け、ガス価格が急騰したことは記憶に新しい。2022年の8月の価格はピークで1メガワット時300ユーロという驚くべき数値となった。現在の価格の10倍である。この時これまでにない高額な光熱費の請求書を見て、何かの間違えではないかと驚いた人も少なくない。そしてオランダの多くの家庭で光熱費の支払いができないという問題が浮上した。その後、オランダそしてヨーロッパ各国がガス輸入をロシア以外の国へと切り替え、ガス価格は低下した。