オランダ、東南アジア産の魚介類の半数に多剤耐性菌が発見される

オランダに輸入されている東南アジア産の魚やエビの半分近くに抗多剤耐性菌(抗生物質耐性バクテリア)が含まれていることがわかった。この検査を行ったのは、ブロイラーチキンの養育などに反対する団体「Wakker Dier」で、オランダの卸市場やスーパーマーケットで販売されている43種類の魚とエビに含まれる耐性バクテリアを検出調査を行った。中でもベトナムから輸入されているエビに、ESBLバクテリアという危険な薬剤耐性菌が含まれていたことがわかった。この耐性バクテリアは鶏胸肉、ステーキ肉そして仔牛肉では発見されているが、魚では初めてだという。

ESBLなどの多剤耐性菌は抗生物質が効かないあるいは効きにくいバクテリアである。ただしこの菌が含まれていてもよく火を通せば感染のリスクは下がるという。この調査結果を受けオランダの健康省のスヒッパー大臣はオランダ食品管理局(NVWA)に対し養殖魚にふくまれる多剤耐性菌を監視するよう命じた。