7月1日から変わる制度や料金

今年も半年が過ぎ、新しい法令や規制そして料金などが導入される。7月1日から以下が変わる。
* ガソリン代値上げ
7月1日からガソリン代が上がる。昨年のエネルギー危機で政府はガソリン税を減税したが、この半分が元に戻る。残りの半分は来年初めに戻り、以前の税率となる。実際には税金に加えインフレによる値上げも加わり、ガソリンでリットルあたり14セント、ディーゼルで同10セント値上がりする。
法定最低賃金が7月1日から3%上昇し、税引前1934.40ユーロが1995ユーロとなる。この賃上げは他の政府からの助成金にも連動し、老年年金(AOW)や失業保険(WW)の支給額も上昇する
* 金利の引き上げと借入コストの上昇
法定金利が引き上げられる。これは政府や店舗などが貸出をしている場合に適用され、4%から6%に上昇する。また所得税などの支払いが遅れた場合には金利はさらに上がる。商業的なクレジットは法定金利を大きく上回ってるが、これも12%から14%へと上昇する。
*子ども手当の引き下げ
子供を持つ家庭に一律に支給されている子供手当が3%下がる。 5歳までの子供に対しては3ヶ月で8ユーロ減額、6歳から11歳までは9ユーロの減額そして12歳以上では同11ユーロがこれまでより少なく支給されることになる。
*ソーシャルハウジングの家賃値上げ
学生や低所得者が入居できるソーシャルハウジングの家賃も上がる。7月1日から最高で3.1%の値上がりだ。この値上げは家賃300ユーロ以上の物件に適用される。これ以下の物件には最高で25ユーロまで値上げが可能だ。これ以外の家賃も値上がりが予想されている。
*テレビとインターネット値上げ
インターネット、テレビ、電話料金が上がる。KPNやZiggoといった大手が一斉に値上げをする。KPNで約6%、Ziggoでは平均8.5%の値上げだ。Ziggoによれば、インフレによるコスト高で値上げが避けられないという。
* プラスチック容器有料化
プラスチック包装が有料となる。紙のコップでも中がプラスチック加工されている場合には、追加料金となる。7月1日から、プラスチックの容器に入っている飲食製品は、追加料金を払うか、ビール瓶と同じようにデポジット料金を店に払い持ち帰った際に返金を受け取る。詳細はこちら