ベルギー ブリュッセル空港のダイヤモンド強盗に新たな逮捕者

ブリュッセル検察は、昨年2月にブリュッセル空港の駐機場が現場となった大規模なダイヤモンド強盗に関連した容疑者を新たに拘束したと発表した。

隣接する工事現場から空港内に侵入した2台の車には、警察の制服を着用し武装した8人の男たちが乗っており、チューリッヒに向かうため離陸の準備をしていたスイス国際航空の機体に警備会社が積み込み作業を行っていたところを阻止し強盗を働いた。彼らは3700万ユーロの価値があると見られている121の袋に分けられたダイヤモンド原石を奪い去った。犯行に要した時間はたったの5分、発砲もなく怪我人はでなかった。犯行に使われた車の1台はゼリクで燃えた状態で発見されている。

5月にはベルギー、フランス、スイス3国の警察が一斉に強制捜査に踏み切り31人を逮捕、うち 4人は未だ拘留中となっている。この犯行を事実上裏で操ったと推測されているフランス人のマークバートルディは先月釈放されている。盗まれたダイヤは見つかっていないばかりか、捜査官たちはこの主犯と考えられている男を逮捕するための確実な証拠をあげることができていない。

今回新たに逮捕された容疑者は43歳、“NORDINE A”と呼ばれており本名は明らかにされていない。この男は12月13日に逮捕されていたが、尋問とDNAサンプルの提出後に1度釈放された。そして12月23日に再逮捕され、翌日には投獄されている。検察の広報担当者は今回の再逮捕に至った経緯が、この男から提出されたDNAサンプルと犯行現場で見つかった物との一致によるものかまだ確定していない。

この大胆で鮮やかな強盗事件に新たな展開が期待されている。