オランダ、臓器提供法、上院を通過で法定化に

13日オランダ上院は、「生存中に拒否の意を提出しない限り(死後)自動的に臓器提供者となる」という法案を可決した。この法案は民主66党のダイクストラ議員により提案されていたものだが、上院では賛成38票、反対36票というギリギリで可決したもの。賛否は党というよりも個人の判断が主体となったようだ。党として反対したのは極右のPVV党や動物愛護党などである。

臓器提供法は18ヶ月前に下院を通過している。現状では「臓器提供をする」という意思を示さない限り臓器提供は行われない。ただし遺族の反対が会った場合には今のところ40%の人がこの臓器提供意思カードに登録している。しかしながら、臓器提供を待つ人は多く、供与がかなわないために亡くなる人はあとをたたないため、医療関係者ではこの法律を歓迎している。
法律の施行は2020年夏ぐらいを目指しているという。ベルギーではすでに同様なシステムが動いている。