オランダ、2018年度の予算発表
19日は皇太子の日(Prinsjesdag)。国王夫妻が金の馬車に乗って国会のあるハーグ市内をパレードを行い、国王による演説が行われた。その後旧財務大臣ダイセルブルーム氏による来年度予算が発表された。(3月に行われた総選挙以来いまだに新政府が確立していないため、旧政府がこれを担っている。) 主な新年度の予算は以下の通り。
・福利厚生への予算は5.4%増の730億ユーロ。これは賃金と物価上昇のため。同様に健康保険の保険料も6ユーロ近く値上がりする。自己負担も年に385ユーロから400ユーロへと上がる。
・介護施設への補助金が4億3500万ユーロ増やされ、21億ユーロとなる。この増額分は介護施設の改善のために使用される。
・低賃金重労働で問題になっていた小学校教諭の給与値上げに2億7000万ユーロ予算計上。
・国防軍は220万ユーロ予算拡大。2019年からは毎年2340万ユーロの増大。
・軍情報安全機関(MIVD)はサイバー攻撃回避のために毎年800万ユーロ。これとは別途にサイバー犯罪対策として2600万ユーロが計上される。
・国境警備に2000万ユーロ
・テロ対策に1800万ユーロ追加
・水害対策に11億ユーロ