ハリケーン「イルマ」オランダ領シント・マールテンを直撃
超大型ハリケーン「イルマ」はカリブ海に浮かぶ島オランダ領シント・マールテンを直撃した。「イルマ」はハリケーンの分類として最大規模の「カテゴリー5」で、最大風速時速200kmに達している。カリブ海地域でこれまでに少なくとも14人が死亡しており、さらに被害は増えると懸念されている。
シント・マールテンは、北部がフランス領サンマルタン、南部がオランダ領シント・マールテンと別れているが、島全体がハリケーン「イルマ」の通過地域に入っている。島の家屋の多くが倒壊、住民はほぼ全員避難した。オランダ政府は援助のために軍隊を派遣した。島内では、すでに倒壊した家などから物を盗むなどの事件が蔓延、オランダ警察と軍隊は住民援助だけでなく公共秩序の回復にも乗り出している。シント・マールテン島のそばには、英バージン諸島も点在しており、オランダはイギリスと共同で援助活動を行っている。