オランダで増える大型アウトレット、激安ブランド品は粗悪品?

オランダでは大型アウトレット・モールが人気で、毎年2,000万人が訪れている。現在、ルールモンド(Roermond)、レリースタット(Leliestad)、ローゼンダール(Roosendaal)の3ヶ所だが、近い将来にはアムステルダム郊外のハルフウェハ(Halfweg)、ハーグ郊外のズーテルメール(Zoetermeer)そしてアーネムに近いゼーフェンナー(Zevenaar)にも新設される。ズーテルメールにできる「ホランド・アウトレット・モール」はオランダ最大規模となり、年間500万人から700万人の訪問者を見込んでいる。

しかし、大型アウトレットで販売されている激安ブランド品は、実際には値下げではなかったり、粗悪品である場合が多いと、ドイツのテレビ番組「WDR捜査」で露呈された。アウトレットでは、前シーズンの残りものを格安で提供するのが売りだが、実際にはアウトレット用の製品を別途生産したり、元値を偽ったりしていることが多いという。

アウトレット用に別途生産されている商品は、店舗やウェブショップでは売られていない。番組ではオランダのルールモンドなどドイツ周辺のアウトレットを調査、リーバイス、ヒューゴ・ボス、ポロ・ラルフローレン、トミー・ヒルフィガーなどのブランド製品を一般のショップで売られているものと比較した。この結果、アウトレットで売られている商品の中で洗濯やクリーニングの後、縮んだりほつれが出たりという粗悪品が見つかった。また、オリジナルの価格を偽っているものも多かった。