オランダの農家数激減し、大規模経営へと推移。

農業製品輸出高では世界2位(関連記事)という農業大国オランダの農家(農業を営む企業)の数が1950年から2016年の間に激減している。この期間に7社のうち6社が姿を消している。ただしこの統計(CBS、以下のリンク)は農業の衰退を示すのではなく、一農家あたりの耕地が5.7ヘクタールから32.4ヘクタールへと、大規模農業経営に推移したことを表している。

農家が所有する家畜数も同様に増加している。1950年には一農家平均で7頭の豚を飼育していたが、2016年には1600頭。牛も同様で13頭から160頭へと増えている。

オランダの農業はGDPに500億ユーロ寄与している。さらに貿易黒字の250億ユーロは農業からだ。農家(農業企業)の数は1950年の41万社から2016年には5万5000社へと減っている。農業従事者数は1950年には58万人だったが現在では17万人。当時は家族経営が中心であったが現在では雇用が大半を占めている。
つまり、機械化やIT化で農業生産における生産性が驚異的に拡大していることを示すものだ。

中央統計局の数字と分析