RSウィルス感染症、子どもに蔓延しオランダの病院満室状態
RSウィルスによる感染症がオランダの子どもの間で蔓延しており、病院は満室状態になっている。このため大学病院では患者を国外の病院に運ぶなど、緊急対処を行っている。特にアムステルダムがある北ホランド州での患者が多く、集中治療室(IC)は空きがない。このため、国内ではエンスヘーデなど離れた地域や国外へ患者を搬送している。この感染病はユトレヒト州や南ホランド州にも増えはじめており、入院が難しいだけでなく救急車も不足しがちだという。
RSウィルスに感染すると風邪の症状が出る。子どもがかかると重症になることが多々あり、呼吸困難、発熱などで体力を失う。感染力および増殖力は強く、飛沫と接触感染の両方で感染し、発症前の潜伏期にも周囲の人を感染させる。小児は症状が消えてから1〜3週間後も感染力を失わない。このため保育園や学校、病院の入院病棟、老人ホーム、家庭内などでの集団感染へつながりやすい。治療薬も存在しないため通常は症状抑制や栄養補給などの支援療法しかなく、院内での集団感染においてはコホーティングや遠隔個室移送などの隔離策が採られる。眼および鼻などの粘膜からも感染すると考えられていて、通常の鼻と口を覆うマスクでは効果はないとされている。(Wikipediaより)