オランダ、幼稚園で留年する生徒多数

オランダの小学校の低学年(日本の幼稚園)で留年する子供の数はかなり多い。グループ4(日本の2年生)以上の留年数はそれほど多くなく全体の1.9%。2014/2015年で見ると、グループ8(日本の6年生、12歳以上)までに、1度以上留年したことがある子どもは15%いる。日本の幼稚園にあたるグループ2では、10人に1人が同じ学年を繰り返している。
幼稚園(オランダの小学校グループ1,2)で留年する子供の数が多いことに対し、デッカー教育省副大臣は警鐘を鳴らしている。この年令で留年させることは意味がないというのが、デッカー氏の見解。学校での指導をもう少し注意深く行うべきだとコメントしている。「幼児は最初の発達が遅くても、突然のように発達することが多い。例えば9月から新年度が始まり同じ学年を繰り返している子供が12月になって急に成長し、3年生(日本の1年生)に上がる十分な学力がついていることが多々ある。それなのに同じ学年にとどまるのはもったいない。デッカー副大臣は、幼稚園から小学校へと留年なしで上がれるような教育指導をするよう、関連団体に呼びかけている。