オランダ、都市部でオフィス不足
オランダ不動産協会(NVM)が24日に発表した報告書によれば、ロッテルダム、ハーグ、ユトレヒトそしてアムステルダムでの新築オフィス物件の需要が供給を上回っている。古いオフィスが再開発用に壊されたり改造中である一方、新規のオフィスビルがほとんど建造されていないというのが現状で、このまま行けばオフィス不足が深刻となる。
オフィスが集まるアムステルダムだけをとってみても、今年前半に賃貸として市場に出た物件は合計で8万平米と少ない。隣接するアムステルフェーンでも需要は高い。空きオフィスもあるのだが、テナントの欲する質と異なることが多い。
ハーグでも空きオフィスは大幅に減っている。ただ、ここでも提供物件とテナントの求めているものがマッチしないことが多いという。このミスマッチはロッテルダムやユトレヒトでも問題となっている。NVMによれば、既存オフィスビルの再開発と新規の建設しか解決方法はないという。
アムステルダムでオフィスが集まるザイドアス(Zuidas)地域では、空きオフィスが4.4%と史上最低の水準を記録している。2015年には7.2%だった。ザイドアス地区でのオフィスの需要はさらに上昇すると見られており、深刻なオフィス不足が懸念されている。