オランダ、ミシュラン星付きレストランの衛生問題

ミシュラン星のついた高級レストランは衛生面でも完全だと思いがちであるが、実際のところそうではないようだ。星付きレストランの5店に2店は衛生面で問題があるとしてオランダ食品管理局(NVWA)から警告を受けている。問題が一番多いのが害虫、食品貯蔵そして調理場の衛生管理である。

オランダでミシュラン星が1つ以上ついているレストランは107軒ある。2012年からNVWAは79軒のレストランで合計133回の抜き打ち検査を行っている。NVWAは検査したレストランの名前は公表していないが、問題がなかったレストランは30軒のみ。18軒で衛生上の問題が見つかり、さらに31軒では問題が深刻で警告を受けている。警告を受けたレストランは2度目の検査で問題点をすべて解決していなければならないが、ほとんどの場合解決済みであるという。

しかし2度めの検査でも問題が見つかった店が2軒あり、罰金が課せられている。調理場にあるパンの上でネズミが目撃され貯蔵室ではネズミの糞が見つかった店。もう一軒では作り置きのブイヨンの賞味期限を切れていた。
この報告を受け、消費者連盟(Consumentenbond)は、NVWAの検査結果をレストランの名前とともに公表すべきだと主張、健康省のスキッパー大臣も飲食業界と話し合い、サッカーのような罰則制度を取り入れたいとコメントしている。