子供を誘拐しスリとして働かせていた容疑者スペインで逮捕
人身売買と子供の監禁そして強制労働を行っていた容疑で2人の男女をスペインのバルセロナで拘束したと、警察が発表した。2015年の春ごろからアムステルダムの中央駅などで子供が窃盗を働いているのをオランダ警察が発見、国際的な捜査が始まったもの。
拘束された男女は旧ユーゴスラビア出身で、人身売買などを行う犯罪組織に属していると見られている。オランダでも8歳から16歳の子供が少なくとも20人監禁されていた。聞き取り調査によればボスニアとクロアチアから連れてこられたという。
オランダ警察はスペイン、オーストリア、ボスニアそしてクロアチア警察と密接に連絡を取り捜査を行っているが、
少なくとも300人の子供が誘拐されスリや万引きなどの窃盗を強要されていた。さらに少女たちは性的暴行を受け、妊娠したケース多いという。バルセロナで逮捕された2人の容疑者は、近々オランダに引き渡される。スペイン警察によれば、逮捕の際、赤ちゃんを含む6人の誘拐された子供がいたが、全員オランダの保護団体に送られ保護された。
この人身売買事件の全貌はまだ明らかではなく、今回の逮捕は氷山の一角だという。