カナダの小売ハドソンズ・ベイ、オランダに20店舗展開予定
アメリカの百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」や「ロード&テイラー」を所有するカナダの企業「ハドソンズ・ベイ・カンパニー(HBC)」は、今後2年以内にオランダで20店舗の百貨店を開店する予定である。3億ユーロ規模の投資が行われるオランダでの展開は、2,500人の新規雇用を生むとされている。HBCはすでにいくつかの不動産物件と賃貸契約を結んでいると発表している。
今年正式に倒産が確定したオランダの百貨店チェーン「V&D」の跡地物件が賃貸の有力候補である。ただし「V&D」という名称は受け継がない。「オランダへの進出はすでに拠点のあるベルギーでのチェーンの拡大であり、ルクセンブルグでの展開への足がかりとする。」とHBC。同社によれば、オランダではまだ高級市場と廉価市場での拡大の余地があるという。HBCが店舗展開を計画しているのは、高額製品を販売するハドソンズ・ベイとそのディスカウントショップである「サックス・オフ・5TH」。店舗の中に店舗が入る「ショップ・イン・ショップ」形式が中心だが、どの店が入るかはまだ発表されていない。
HBCは、ドイツの百貨店「カウフホフ」を買収し137店舗を所有、ベルギーでも「ガレリア・イノ」を手中に収めている。世界では合計460ヶ所に店舗を展開、6万6千人を雇用している。