ユトレヒト、医師同士が医療上の相談をネットで行うシステム開始

医師が診断や治療に関し判断をくだすのが難しい場合に、診療中でもライブで他の医師と相談できるというシステムが、ユトレヒト州で実験的に開始した。
医師は特別に開発された携帯電話用のアプリを使い相互に相談が可能となる。実際に開発に関与したホームドクターによれば「200人の医師がひとりの患者を同時に診察しているようなものだ。」とその利点を語っている。「診断はより適切になるだけでなく、病院へ送る必要のない患者を送ってしまうなどという無駄が省ける。」と診断ミスを防げること、そして患者にとってもセカンドオピニオンが容易に聞けるという利点を強調した。

新規開発されたSIILOシステムというアプリを使い、医師はテキストだけでなく、写真やビデオをアップし、他の医師と意見を交換することができる。現時点でも、「医療従事者用ワッツアップ」というアプリを利用し、他の医師たちと相談しあう医師もいるが、当局ではこのアプリはプライバシーの侵害の可能性があるとして利用を勧めていない。今回開発されたSIILOシステムは、セキュリティ、そしてプライバシー上の問題はないという。