ハイネケン、SABミラーによる買収提案を拒否

15日オランダのビール醸造大手ハイネケンは、ビール醸造世界第2位のSABミラーから買収提案を受けたが拒否したことを明らかにした。SABミラーは、世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)による買収に対する防衛策の一環としてハイネケンに買収を提案したという。

現在世界でシェアが最も高いのが米国アンハイザー・ブッシュ・インベブ社、2位が英国SABミラー、そして3位がオランダのハイネケン(9%)である。アンハイザー・ブッシュ・インベブ社はアメリカのビールの他、ヘルトグ・ヤン(Hertog Jan), フーハールデン(Hoegaarden), レッフェ( Leffe) そしてユピラー( Jupiler)といった有名ベルギービールも醸造している。
現在このアンハイザー・ブッシュ社は約1222億ドルでライバルのSABミラー社買収を試みその資金調達の最中である。もし買収が成功すると両社合わせ世界のマーケットシェア29%を握る巨大醸造企業が誕生する。一方でSABミラー社は買収されることを厭いハイネケンの買収を提案した。しかし、家族経営社でハイネケン一族が51%の株式を持つハイネケン社はこれを拒みSABミラー社は窮地に立たされている。