ロシアの輸入制限でのオランダ食品産業への影響15億ユーロに

オランダの経営者団体VNO-NCWの試算によれば、ロシア制裁に対する同国の輸入制限でオランダの食品産業は年間15億ユーロ(約2000億円)の損失を被る。先週の木曜日にロシアは、ロシアに制裁を課するEU諸国および米国からの果物、野菜、肉そして乳製品の輸入を禁止すると発表した。このときに見積もられた損失は5億ユーロだったが、この試算には東欧に拠点を置くオランダ企業を考慮にいれていないものだった。

VNO-NCWは、経済省のシャロン・ダイクスマ副大臣に対し市場に政治的な介入を求めた。市場価格が下がるのを防ぐために農産物生産者は生産削減を求められているが、その代わりに補助金を受けるというもの。

すでに輸入制限の影響は出始めている。農産物や乳製品を運ぶ300台のトラックがロシアの国境封鎖で往生し、この結果国内の卸値価格が下がっている。