ベルギーのフランダース地方ウェストフレテレン(Westvleteren)にあるシント・シクスタス(St. Sixtus)醸造所の修道士たちは、ここで醸造されるビールをオランダで販売すると発表した。このビールはトラピスト・ビールと呼ばれるもので、トラピスト会修道院で作られる上面発酵ビールの呼称である。世界の171あるトラピスト会修道院のうち11箇所のみで生産されている。そのひとつが、このウェストフレテレン・ビールである。このビールは現在修道院でのみ販売されているが、ここで購入した人が転売するケースが相次いでいる。とくにオランダでは高額で取引されているという。
修道院で醸造されているビールを高額で販売するのは修道院の主義に反すると修道士。「正直な通常価格」で販売することで、多くの人にこのトラピスト・ビールを楽しんでもらいたいとし、オランダで正式に販売することに決めた。ブロンド、8,12の3種がオランダの酒店で販売される。年間で約24万本がオランダの独立系酒店に搬入される。販売は6月18日から。売上は修道士の生活費と醸造所で働く人の給料そして修道院の維持費となる。
政府はノンアルコールビールの消費税率を上げると発表したが、ビール製造者たちはこれに反対している。消費税の値上げはノン・アルコールビールのみで、来年から現行の3%から7%に値上げとなる。
ビール製造業者を代表するテーフェン氏(元議員)は、「政府の要請でアルコールの使用を減らすよう努力してきた。車を運転するときはノンアルコール・ビールを飲むのが常識になってきている。」とし、これを覆すような増税はありえないと反対。
政府の目的は実はノンアルコールビールの使用を減らすのではなく、糖分の摂取を減らすのが目的だった。このため糖分の多い飲料の税金を上げる。ノン・アルコールビールもこれに含まれる。「アルコール使用を減らせと言ったと思えば、次は砂糖を減らせ。いつも何かを減らすために増税か。政府はいつも我々の生活の邪魔をする。」とテーフェン氏。
ノン・アルコールビールの売上は伸び続けている。オランダでは15本のうち1本はノン・アルコールビール。2010年から消費は500%増加している。どのメーカーもノン・アルコールビールを製造している。過去5年のノン・アルコールビールの消費は年に8%ずつ伸びている。これに対し、いわゆるスペシャルビールの消費は減り続け、年に2%程度の増加に落ちている。ラドラー(Radler)などのビールと他の飲料をミックスしたものは人気が薄れ3%も売上が減少している。
こんにちは、蒔田商店のミサトです。
オランダの最高の季節が到来し、
ということはホワイトアスパラガスのシーズンも到来!
我が家は週末に一大生産地のリンブルグ州に出かけてきました。
もちろん目的はホワイトアスパラガス。
産直売場を2、3軒はしごして、
ホワイトアスパラガスをたっぷり買い込んで、
帰路の途中に偶然見つけた産みたて卵の無人販売機で卵も買って、
アウトレットが目と鼻の先なのでついでに寄って、
子供達は大きな遊び場で発散させて(←これ大事)、
帰ってきました。
早速ホワイトアスパラガスをあれこれアレンジしたお料理で楽しんでおります。
その中でも大ヒットだったのが、
ホワイトアスパラガスのビールフリット。
ほろ苦いサックリの衣に甘くみずみずしいアスパラが相性抜群で、何本も食べられてしまいそう。
レシピ
- ホワイトアスパラガス(極太がオススメ)3本
- 小麦粉 30g
- 片栗粉 20g
- マヨネーズ 5g
- ビール 60g
- ブラックペッパー お好みの量で
穂先から下の皮をピーラーで剥いて、斜めにカットする。
ホワイトアスパラガス以下をボールに入れ混ぜて衣を作る。
衣をつけて180度の油で揚げたら完成。
少しのお塩とお好みでレモン汁をかけて召し上がれ。
あとは、皮を剥いて素焼きにしたり、炊き込みご飯にしたり、茹でてトリュフマヨタルタルと合わせたり
卵とハムとオニオンとマヨで和えてサラダにしたり…
旬は続くのでまだまだ楽しみたいと思います。
世界最大のビール醸造会社である「AB InBev」社(本社ベルギー)は、5月の初頭からウクライナのビールブランドである「チェルニグフスケ(Chernigvske)」をオランダでも販売すると発表した。バーなどの飲食店だけでなくスーパーマーケットでも購入できる。利益はすべてウクライナの難民救助に寄付される。
このブランドはウクライナ国内3ヶ所に醸造所があるが、戦争のため操業が停止している。このためビールは欧州の他国で製造するが、ウクライナ国内と全く同じ材料と醸造法だと、AB InBev社。ウクライナのビールを飲んでウクライナの難民を助けようというアイディアは、チェルニギフスケのマーケティング・ディレクターであるアナ・ルデンコさんが発案。彼女は現在ベルギーに避難している。
チェルニギフスケはウクライナで最も人気のあるビール。アルコール度4.8%のピルスナーである。先月にはすでに英国でも販売している。同社はロシアでもトルコの企業と共同で醸造をしている。Ab InBev社は、このトルコのパートナーを通じて、ロシアで最も有名なビール「Bud」(これも同社の製品)の販売を停止するよう要請している。
最近オランダのカフェやバーにあるビールの種類が急激に増えている。今の時期、一番注目なのはサマービールといわれるビールでフレッシュで軽いのどごしが特徴だ。今年は、小さな地ビール醸造所も多くのサマービールを販売している。シーズンごとに美味しく感じるビールは変わる。暑い日には、軽くてフレッシュでフルーツの香りがするビールが売れる。寒くなると、重くて色も濃いビールが好まれる。
サマービールと一口に言ってもいろいろな種類がある。ホワイトビールやヴァイツェンといった白ビール(小麦ビール)。IPAなどフレッシュでホップの香りのするビール。ラドラーやクリークなど果実の味がするビールなど。これらのサマービールに共通なのは、フレッシュでアルコール度が低いこと。暑い日には、飲むスピードが速いので、こういった軽いビールは丁度いい。
最近では小さな地元の醸造所もシーズンに合わせたビールを製造している。オランダはあまり食べ物にもシーズンによるバラエティがなかったが、最近では料理にもシーズン味が加わっている。これはビールについても言えるようだ。夏は、軽くて、糖分やカロリーが低いビールが好まれている。
ドイツなどでは伝統的なビールが好まれるようだが、あまり伝統がないオランダでは毎年のように新しい「味」が出てきて流行る。醸造所もトレンドに敏感で次から次へと新しいビールを開発している。とくに小さな地ビール醸造所では、レストランやカフェと共同で新しいビールを開発するなど意欲的だ。また、醸造所に隣接するカフェやバーもオランダでは大人気だ。小さな醸造所は小回りが効くため、新しい味を開発してすぐに流通に回せる。ハイネケンなどの大きなメーカーは大量生産しかできないため、これが難しい。大量生産のビールは安く、小規模生産のスペシャルビールは値段がはるが、最近の消費者は値段よりも味を重視するようである。
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