2023-05-01
ロッテルダムでまた爆破事件、今年50回目

月曜日早朝、ロッテルダムのWitte de Withstraatのコーヒーショップが爆破された。負傷者はいないが、店の損傷はひどい。警察は容疑者を捜査中。
ロッテルダムでは住宅や店舗、事務所の爆破事件が相次いでおり、今年に入ってこれで50件目。2022年の49件を超えている。
先週にはロッテルダム北部のCooswijksewegで4度爆破事件が起き、最後が日曜日の早朝だった。またVan Speykstraatでも過去数日に数回爆発している。各地での爆破事件がつながっているかどうかはまだ不明だという。これまでの爆破事件はロッテルダム南部が多かったが、今回は北部と中心地がターゲットになっている。
日曜日には26歳のアムステルダム出身者がこれらの連続爆破の容疑者として逮捕されている。このほかにもすでに4人が容疑者として逮捕されたが、動機や原因などはまだ明らかにされていない。警察によれば、ドラッグ取引関連の可能性が高い。ロッテルダム港はコカインなどのドラッグの密輸地点で、いわゆるドラッグマフィアの拠点地にもなっている。
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2023-04-01
ロッテルダムで爆破事件相次ぐ、収まる見込みなし

住宅の爆破事件が続いている。そしてこれを阻止するのも難しそうだ。犯罪者はほとんどが若者で爆竹のような爆弾を安く作って住宅街に投げ込んでいる。とくにロッテルダムでの爆破事件が相次いでいて、先週の金曜日はすでに26件目だった。この日はロッテルダムのスハーヴァイデの住宅に投げ込まれた爆弾で女性が重傷を負った。爆弾は間違った家に投げ込まれたという。
爆破事件はほとんどロッテルダムの南地区(Rotterdam-Zuid)で起きている。この地区は生粋のオランダ人以外の貧困層の人が多く住んでいて、犯罪の誘惑に弱いと言われている。ロッテルダム港でのコカイン取引でお金を稼ぐ若者も少なくない。そして警察の分析によれば爆弾事件の多くがドラッグ犯罪に関係している。家族間の喧嘩、脅し、そして犯罪組織間の紛争などが引き金となっている。
ロッテルダム港にコカインが流入している限り、この問題は解決しそうもないと警察は見ている。そしてその根本にある貧困問題も犯罪とは切っては切れない関係だ。犯罪(コカイン取引)での収入以外に収入が見つからない限りこの問題は解決しない。
住宅爆破は最も容易にできる暴力だ。コブラ(爆竹)を改造した爆弾は簡単に作れる。昨年末には一軒の家から500本もの爆弾が見つかっている。
警察に逮捕される爆破の犯人はほとんどが若者で、1000ユーロ程度で犯罪組織に雇われている。この金額は犯罪組織にとっては安いものだ。犯人は未成年者なので最長で2年の禁固刑ですむという。警察はこれを大きな社会問題として捉えており、若者を対象とした予防プログラムが必須だとしている。
2020-02-18
アムステルダム西部のスーパー、ATMを狙い爆破される

アムステルダムの西部オスドルプにあるスーパーマーケット「アルバートハイン」で18日早朝、爆破盗難事件が起き深刻な損害を被った。店内にあるATMを狙って車で爆破するラム・レイディングと呼ばれる手口だ。犯人は逃亡中である。
18日早朝の午前3時ごろ黄色いフィアット・パンダがアルバートハインの壁に突っ込み、犯人が店内に侵入、その後店内にあるATMを爆破した。犯人がATMから現金を取り出したかどうかは今のところ不明である。同店の受けた損傷被害は大きいという。同じ日にユトレヒトでもスーパーマーケットの窓が爆破されるという事件が起きている。これもATMを狙ったもの。
ATMの爆破事件が相次いだため、昨年12月には午後23時以降はATMの利用ができなくなるという措置がとられている。この規則はATM爆破事件が減ることを狙ったもので、それなりの効果があったとオランダ銀行協会は1月に発表していた。その矢先の事件である。銀行では来年の4月までに、爆破されたATMから盗み出した紙幣は使えなくなるという技術を導入する予定。 (画像提供:K.Aoyama)
2019-12-17
相次ぐATM爆破事件で、夜間閉鎖に

オランダ全土のATM(現金引き出し機)が夜の23時から朝の8時まで閉鎖される。これは相次ぐATM爆破事件を受けての措置だ。司法大臣、財務大臣そしてオランダ銀行協会が決定したもので、月曜日の夜から施行された。
この時間帯にATMが使用されるのは全時間帯の2%に過ぎないため、使用不可となっても大きな支障はきたさないとオランダ銀行協会。不便に感じる人もいるかもしれないが、安全性が重要だという。ただし繁華街にある飲食業者は例外を希望している。
ATM爆破は、機械ごと爆破して中にある現金を盗み去るという大胆な犯罪だが、ATMの操作を無効にすることで、爆破しても現金を奪えなくなる。
ATM爆破は2019年になってから71件も起きている。2018年には43件だった。あまりの爆破事件の多さに嫌気がしたABNアムロ銀行は、今年の12月2日に470箇所のATMを一時的に閉鎖した。同銀行のある種の機械が犯罪者の格好の標的となっていた。警察によれば、犯罪グループはABNアムロのATMが閉鎖されて以来、他銀行の機械を狙うようになったらしい。
2014-09-22
オランダ人イスラム過激派、ブラッセルのEU本部爆破計画で逮捕
ハーグ出身のモロッコ系イスラム過激派でブラッセルにあるEU本部を爆破計画を立てていたとして8月に逮捕されていた2人(33歳と28歳のカップル)は、自宅に爆破物を隠し、他のメンバーにも爆弾の作り方を教えていたとベルギーの新聞「Het Laaste Nieuws」が報道した。容疑者2人は1年半前にハーグのスヒルダースワイクからブラッセルに拠点を移していた。ハーグの住居は警察署の前にあり、いまだにこの2人の名前が表札に出ている。
隣人によればこの2人が引っ越ししてからも、長いひげをはやした過激派らしいモロッコ系の家族などが出入りしているという。
2人は8月の第一週にトルコからブラッセルの空港に到着した際に逮捕されているが、トルコ経由でシリアに滞在していたものと見られている。逮捕時にはハーグでの家宅捜査でコンピュータとジハードに関する資料などが押収されている。同時にブラッセルの拠点では複数の銃や防弾ベストなどが見つかっている。
2人はEU本部の爆破計画だけでなくテロリストのグループ分け、銃剣保持法違反、テロへの資金供与などの容疑で逮捕されている。ベルギー紙によれば、ベルギー警察はここ数週間の間にテロの容疑者やISISに関与していたと見られるシリアから帰還者を逮捕している。
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