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ロッテルダム・アートウィーク
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現代美術やサイバー・アートの中心となりつつあるロッテルダム。ここで2月8日から12日までアートウィークが開催され、街中がアートで溢れかえる。世界中のギャラリーが展示販売する「アート・ロッテルダム」、野外インスタレーション、ポップアートのショー、オープン スタジオなどが体験できる。 車や公共交通機関だけではなくロッテルダム アート ウィークの無料特別シャトルを利用して移動できる。

■アート・ロッテルダム:第 24 回アート ロッテルダムがその建築で有名なロッテルダム ファン・ネル 工場で開催される。10,000 m2 のフロア スペースに、100 を超える主要な国内外のギャラリーが新進気鋭の著名アーティストの作品を展示する。2月9日から12日まで。
Art Rotterdam

■ ニュー・カレント(New Current):最新のインタラクティブ技術を使ったインストレーション、パフォーマンス、オーディオ・ビジュアルアートを見せる。 2月7日から12日まで。
The New Current

■ テックアート:Boomgaardsstraat / Witte de Withstraat の一角は、 クレイジーなサイバーパンク アリーナの背景となる。隣接するカルチャー センター WORM の屋内スペースでは 、著名人や新進気鋭のアーティストによる画期的な芸術作品が 展示されたサイケデリックな屋内展示を見ることができる。今年のテーマは薬物。いったいどんなものが出てくるのか興味津々である。TecArt

■ クンストハル(KunstHal) : 「In the Black Fantastic」ブラック ファンタスティックでは、アフリカ出身の 11 人の現代アーティストによる魅惑的で豪華でカラフルな作品を展示する。In the Black Fantastic


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オランダで最も健康的な市はフローニンゲン。不健康なロッテルダム
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エンジニアリング・コンサルティング会社アルカディスが行ったオランダ25市町村の健康度調査によれば、フローニンゲン市がトップとなった。

調査はオランダ国立衛生環境研究所(RIVM)が定めた5つの健康指針に基づくもので、周辺の建築物、自転車や歩行者に優しいか、公共交通機関が充実しているか、健康的な野外が十分あるか、大気、騒音そして社会的な交流などが考慮さえている。

調査の結果トップがフローニンゲン、次にエメンとアペルドールンが続く。アムステルダム、ザーンダム、そしてロッテルダムは下位となった。ユトレヒトは14位そしてハーグは16位だった。ただどの都市も2年前に比べると健康度は上がっているという。コロナ禍でロックダウンの中、散歩やウォーキングを楽しむ人が増えた。このため野外の公共の場所が改良されてきた。またどの都市も緑を増やす努力をしてきたという。

以下がランキングである。
フローニンゲン、エメン、アペルドールン、ナイメーヘン、マーストリヒト、アルメール、アメルスフォールト、ハーレム、エンスヘーデ、ブレダ、アーネム、アイントホーフェン、レウワールデン、ユトレヒト、テルネウゼン、ハーグ、ティルブルグ、アムステルダム、ザーンスタット、ロッテルダム

ロッテルダム・アート・ウィーク(5月18日〜22日)
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オランダの現代アートの中心はロッテルダムと言っても過言ではない。街と同じように、常に変化し伝統にとらわれない新しい試みが行われている。
現代アートのギャラリーが一堂に会する「アート・ロッテルダム」が5月19日から22日まで開催される。このアートフェアを中心に、18日からロッテルダム各地で展覧会やポップアップ展示会などが開催される。

現代アートのフェア(展示販売)ではオランダで最も質が高い「アート・ロッテルダム」は、ユネスコの世界遺産に指定されている「ファン・ネレ・ファブリーク(元タバコ・コーヒー・紅茶工場)」で開催される。約1万㎡の会場には、約100の国内外のギャラリーが現代アートを展示販売する。

同時開催されるのが、
・デザイン・フェア「Object Rotterdam」:ここではデザイン専門ギャラリーや個人のデザイナーが作品を展示販売する。
・写真フェア「Rotterdam Foto」: 独立系フォトグラファーが作品を展示。
・オープン・アトリエ。アーティストのアトリエが集合しているKunst & Complex、Steurなどでアトリエを公開。
・ガレージ・ロッテルダム: 元フォルクスワーゲンのガレージの巨大ギャラリー。ここで「For What It's Worth」展が開催され、8人のアーティストが経済システムを批判的そして詩的に表現するという。


ロッテルダムを屋上づたいに散歩、ルーフトップ・ウォーク
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ロッテルダムを屋上づたいに散歩しようという「ロッテルダム・ルーフトップ・デイズ」が今月末から6月末まで開催される。ロッテルダムの中心地コールシンゲルの上空30メートルに、ワールドトレードセンター(WTC)とバイエンコルフ・デパートを結ぶ橋がかけられる。これを渡り他の建物の屋上を歩けば45分の散歩ができるという。

この橋はロッテルダム・ルーフデイズ(6月3,4,5日)の一貫であるロッテルダム・ルーフトップ・ウォークのために建設された。デザインは、世界的に有名な建築事務所であるMVRDV。WTCとバイエンコルフそして隣接する駐車場Qパークの屋上では展覧会やコンサートが開催され、食事やドリンクも楽しめる。

ルーフトップ・ウォークは5月26日から6月24日までの10時から20時までオープンしている。ウォーキングはだいたい45分。チケットは3.5ユーロ。子供は無料。

この期間、建築やデジタルアートを展示するニュー・インスティチュート(Het Nieuwe Institute)の屋上でも展望台と舞台が設置される。これもMVRDVによるデザインだ。6月はロッテルダム建築月間(Rotterdam Architectuur Maand)で、ここでもいろいろなイベントが企画されている。入場無料。

ロッテルダムの橋、ジェフ・ベゾスのスーパーヨット通過のため解体
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ロッテルダムにはエラスムス橋など有名な橋がいくつかあるが、その中でも歴史的象徴となっているコーニングス橋(別称 デ・ヘフ)が巨大ヨット通過のためにこの夏解体される。このスーパーヨットは、アマゾンのオーナーであるジェフ・ベゾスがオランダで建造中のもの。

ヨットはロッテルダム近くのアルラセルダムにあるオセアニコという造船所で建造中だ。建造費4億3千万ユーロ(約550億円)のこのヨットは世界最大と言われている。このヨットが外洋に出るにはどうしてもデ・ヘフ橋を通過せねばならないのだが、マストがこの高さ40メートルの橋より高い。そこでベゾスはロッテルダム市に橋の一時的解体を要請した。費用はオセアニコ社とベゾスが折半するという。

もちろん再建されるとはいうものの市は橋の解体を拒んでいたが、ロッテルダムの造船業と雇用を守るためにベゾスの要請に同意した。デ・ヘフ橋はロッテルダム市にとって特別な意味がある。1878年に完成したこの橋は、第二次世界大戦で崩壊したロッテルダム港の再建のために列車運行用に使われた。1993年には鉄道橋の役目は終わったが、歴史的建造物として保存することが決まった。こういった経過があるため、橋の解体は一時的とはいえ市にとっては複雑だ。

オランダの造船業者(船大工)は、次々にスーパーヨット建造に乗り出している。長い間に培ってきた技術を活かせる上、世界中の億万長者たちが競ってスーパーヨットを建造しているので、オランダの造船業者にはまたとないチャンスなのだ。市も産業を守るために橋の解体は認めざる得ないようだ。

ロッテルダムで規制反対の暴動、7人負傷
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昨夜ロッテルダムの中心街で政府の規制に反対する暴動が起き、警察が2人に発砲するという事件が起きた。暴徒は警察隊に石や花火を投げたり、パトカーに放火するなどで収集がつかなくなった。政府が検討している2G規制に反対するデモに、サッカーのフーリガンなど様々なグループが加わり暴動となった。3週間のロックダウンや昨日発表された年末の花火禁止などに対する怒りが爆発した形だが、意味なく単に破壊行為や暴力を行う暴徒も少なからずいた模様。

数百人が加わったこの暴動で警官を含む7名が負傷し20名以上が逮捕された。ロッテルダム市長が「暴力の乱交」と称したこの暴動で、緊急事態宣言が発令され、市内への立入禁止とロッテルダム市内の主要駅の封鎖が行われた。


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