1月第3月曜日は本当にブルーマンデー? 

1月の第3月曜日は「ブルー・マンデー」と呼ばれる1年で最も憂鬱な日らしい。第4月曜日の今日もオランダはどんよりした天気に見舞われていて、先週の月曜日とたいして変わらない。科学者も全く根拠のない話だとこれを否定している。「ブルー・マンデー」はどうもブラックフライデーと同様なマーケティングの手法らしい。

12月のホリデーでお金を使い過ぎ、1月には財布の紐をしめる人が多いため、「ブルー・マンデー」と名付けうつ状態を脱するためのサービスや器具を販売する手法に使うらしい。例えば「約半数(53%)のオランダ人は、ブルーマンデーを乗り越えるためにスポーツをしている(1000人を対象にしたアンケート)」というテキストを載せたフィットネス・クラブの広告。「1年で1番憂鬱な日にはおいしいランチを作ろう」という電気ランチボックスの広告も登場した。どうも何の根拠もないという。

さらにこの「ブルー・マンデー」は、うつ病などの精神的疾患への関心を高めるためにも使われている。マインドという団体は「ブルー・マンデー・ラン」というスポンサー・マラソンを開催し寄付を募った。
「ブルー・マンデー」のコンセプトは、2005年にイギリスの旅行会社が使ったのが始まりだ。1月の旅行予約を増やすのが目的だった。

科学的には根拠はないというものの、1月の後半の月曜日は天気は悪いし、年の初めの決意も破れそうになっているし、年末にお金を使い果たして銀行口座も悲しい状態なので、ブルーマンデーというのもうなずける。実際オランダでは1月の月曜日かどうかにかかわらず、日が短く天気の悪さでうつ状態になる人が多く「冬のうつ病」と呼ばれ、光をあてる療法などが行われている。