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なぜ私たちは「物語」を必要としているのか?
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【東京美学倶楽部 欧州支部通信1】

いま日本では教養がブームです。ヨーロッパの教育はアメリカ式の実利主義的な教育の流れに汚されず、今でも伝統的な教養主義が息づいています。

(対して日本教育のアメリカ化は想像以上に進んでいることが、私たち東京官学支援機構のアカデミズム支援活動で分かりました。)

が、どうして教養が重要なのかを語れと言われると難しいものです。今回はそのヒントとなるお話を書きたいと思います。

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日頃から私たちはさまざまな媒体を通して物語に触れています。テレビドラマや映画、小説、SNS、CM・・・至る所に物語が溢れています。最近の日本でも多くの人が「鬼滅の刃」や「スラムダンク」に心揺さぶられ、涙したと聞きます。

しかし、どうして私たちはそこまで物語に惹きつけられるのでしょうか。

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物語には肯定的な効用と否定的な効用があります。

肯定的な効用は、物語に触れることで精神が浄化され、心の健康が保てるということです。否定的な効用は、恣意的な企みをもって物語の力を利用し、人を思わぬ方向に誘導できるということです。

そう、物語は薬にも毒にもなるのです。

それでも一つ確かに言えることは、その効用を理解した上で物語に触れることで、人生の質を向上できるということです。

なぜ私たちは「物語」を必要としているのか?

この問いに対して歴史上の偉人たちはどう答えたのかを簡潔にまとめました。私がこれを知った時、一気に腑に落ちてその日は寝付きが良かったです。

ぜひ以下のリンクからご一読ください。



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【東京美学倶楽部 欧州支部通信3】
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いわずもがな現代日本人は西洋式の装いが主流です。この源流となったのが明治期だったのは説明の必要がないでしょう。

西洋式のエリート教育を積極的に輸入した当時の潮流は、その後、数十年に渡る国家的構造の変化に迫られ、衰退していきます。つまり日本人の西洋式装いの文化は形骸化し、現在に至るということです。

結果、パリの星付きレストランに行こうものなら、ホール隅やトイレ横のテーブルに案内されるという話を耳にすることもよくあります。

私の知人はそれは人種差別ではないと言い切ります。

「それはむしろファッションによる振るいにかけられたのであり、『お店的に』相応しいのかどうかを瞬時に判別されているということだ」と。

もちろん、私たち日本人が、ここ欧州で長い時をかけて醸成されてきた文化を瞬時に体得するには無理があります。

が、いくつかのポイントを抑え、心構えを最適化することで少なくとも星付きレストランでもっと良いテーブルには案内してもらえるようになる。

こういったポイントや心構えを、東京でエグゼクティブに装いのコンサルティングをしている知人監修のもとまとめました。

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