なぜ私たちは「物語」を必要としているのか?

【東京美学倶楽部 欧州支部通信1】

いま日本では教養がブームです。ヨーロッパの教育はアメリカ式の実利主義的な教育の流れに汚されず、今でも伝統的な教養主義が息づいています。

(対して日本教育のアメリカ化は想像以上に進んでいることが、私たち東京官学支援機構のアカデミズム支援活動で分かりました。)

が、どうして教養が重要なのかを語れと言われると難しいものです。今回はそのヒントとなるお話を書きたいと思います。

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日頃から私たちはさまざまな媒体を通して物語に触れています。テレビドラマや映画、小説、SNS、CM・・・至る所に物語が溢れています。最近の日本でも多くの人が「鬼滅の刃」や「スラムダンク」に心揺さぶられ、涙したと聞きます。

しかし、どうして私たちはそこまで物語に惹きつけられるのでしょうか。

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物語には肯定的な効用と否定的な効用があります。

肯定的な効用は、物語に触れることで精神が浄化され、心の健康が保てるということです。否定的な効用は、恣意的な企みをもって物語の力を利用し、人を思わぬ方向に誘導できるということです。

そう、物語は薬にも毒にもなるのです。

それでも一つ確かに言えることは、その効用を理解した上で物語に触れることで、人生の質を向上できるということです。

なぜ私たちは「物語」を必要としているのか?

この問いに対して歴史上の偉人たちはどう答えたのかを簡潔にまとめました。私がこれを知った時、一気に腑に落ちてその日は寝付きが良かったです。

ぜひ以下のリンクからご一読ください。

物語の4つの効用