2023-01-17
オランダ発、太陽光で走る車に1万台の注文

オランダ南部ヘルモンドにある自動車企業ライトイヤー(Lightyear)に、リース会社アーヴァル(Arval)経由で1万台の注文が来ている。ライトイヤーは太陽光で走る車を開発しており、製造は2025年末に開始する。これにより「ライトイヤー2」は合計2万1千台を受注した。
これまでの電気自動車は定期的な充電が必要だったが、この太陽光で発電するライトイヤーは充電回数が少なくて済む。1回の充電で800kmの走行を目指している。最初のモデルである「ライトイヤー0」は25万ユーロという価格で約1000台生産した。今回の「ライトイヤー2」は価格を4万ユーロ以下に下げるため、市場は拡大する見込みだ。2026年からは年間20万台を生産予定だ。
関連記事
2019-07-02
オランダ発の太陽光で走る車発表。将来はアフリカやインドに。

オランダの車メーカーであるライトイヤー(Lightyear)は、6月25日太陽光エネルギーで走る車を発表した。今回発表した車は「ライトイヤー・ワン」で5ドアのファミリーカー。スペースも広く、未来的でスポーティブなデザイン。ボンネットとルーフが太陽光を最大に受けられるようデザインされている。ライトイヤー社は将来的にアフリカとインドでの市場を狙っている。
バッテリーがフルの状態でライトイヤーは800kmの走行が可能。時速150kmまで出る。最初の80台はオランダで販売されたというが、今後5年以内にはアフリカにも輸出したいという。
ライトイヤーは、アイントホーフェン工科大学の元学生たちによって設立された。チームは2016年のワールド・ソーラー・チャレンジで優勝している。「すべての人にクリーンな車を」というモットーで開発したこの太陽光で動く車は、アフリカやインドといった電力が十分でなく電気自動車に向いていない国々での拡大を目指している。創立者のファン・デル・ハム氏は、アフリカでの太陽光車は携帯電話と同じく速いスピードで広まると見ている。電気自動車には電力網が必要だが、太陽光車は太陽光があれば動く。
同氏によれば、オランダでの市場開拓は眼中にないという。先進国での車販売自体が減少しているというのが大きな理由だ。シェアリング経済が進む中、車の所有自体が古いものとなりつつある。
問題は価格。現在ライトイヤー・ワンは一台119,000ユーロと高額である。1年に1500台しか製造できないためコスト高になっている。2021年までには製造台数を増やしコストを大幅に削減する計画だそうだ。またエネルギーコストがゼロなので、それも魅力になるという。
ポートフォリオ・オランダニュースは2004年から17年間、読者のみなさまに無料で記事を提供させていただいてきました。
広告主様による財政援助や読者のかたによる寄稿などで、これまでの間無事にニュースを発行することができたこと、心からお礼申し上げます。
今後も正確で迅速そして皆様のお役にたてるニュースを配信続けるため、ご支援をお願いしております。
以下のフォームから寄付ができます。クレジットカードだけでなく、銀行カード(オランダ、ベルギー)そしてPaypalでもお支払いができます。銀行カードの場合には支払いページで「Direct Debit」を選びます。どうぞよろしくお願いいたします。