オランダ政府、留学生流入にストップ

教育・文化・科学省のダイクフラーフ大臣は昨日、大学などの高等教育機関(HogeschoolやUniversity)に対し、今後は国外からの学生の数を増やさないよう依頼した。同大臣によれば、大学の国際化という素晴らしい側面があるものの、教員の負担が多いことや住居不足という問題が生じている。このため手頃な費用そして教育水準を保つことが損なわれるという観点から、今回の通達となった。

ダイクフラーフ大臣は、高等教育機関に対し「緊急に」留学生の積極的な募集を完全停止するよう呼びかけている。 ただし「特定のコースのための非常に限定的で的を絞った募集」は例外としている。これは、人手が不足している地域や縮小している地域での職業訓練コースを意味している。

来年2月に、大臣は留学生の流入を制限するための一連の提案を提示する。これは、行政協定や法律に関係している可能性があるが、学習プログラムの指導言語に設定された要件にも関係しているようだ。オランダには英語で授業を受けられるコースが多数あり、留学生にとって非常に魅力的だった。

「対策がまとまるまでは、教育機関の自主的な協力を期待したい。」と大臣は発表している。

応用科学大学協会は、「大臣の要求」を「理解」しており、「今後数か月のうちに国際化政策について彼と話し合う」ことを望んでいると発表。同時に失望も表明している。 同協会は12月初旬、「オランダの労働市場は逼迫しているため、外国人留学生も非常に必要とされている可能性がある」とコメントしている。