病欠過去最多、人手不足に拍車

保険会社ナショナル・ネーダンランデン(NN)の調査によると、今年の病気による欠勤率は5%と20年ぶりの高さとなった。とくに精神的な問題による欠勤が目立つ。これによりただでさえ人手不足の労働市場がさらに逼迫している。

今年の第1四半期には病欠は6.3%という歴史的にも最高の数を記録した。しかしその後病気による欠勤は減っていたのだが、第3四半期にはまた増加し、5%となった。

ほとんどの場合、これは身体的な問題による短期間の欠勤である。とはいえ、過重労働者の増加は懸念材料となっている。また「欠勤の 3 分の 1 は、精神的な病に関連している」と、NN 社。
「6 年前は、わずか 5 分の 1 だった。」オランダ中央統計局の最近の統計によると、精神疾患のある従業員は自宅で過ごす時間がはるかに長い。平均して、その他の理由で欠勤した従業員の 2 倍以上の長さである。

労働力の不足は、従業員と雇用主の両方に大きな負担をかけている。オランダ統計局によると、教育および育児に携わる病気の従業員の 10% 以上が、欠勤の主な理由が仕事のプレッシャーであると回答している。ヘルスケアや ICT の分野では、これまでより多くの従業員が過労になっている。

雇用主の 90% がスタッフのメンタルヘルスを気にかけていると述べているが、実際にそうしていると答えた従業員は 60%にすぎない。そのため、まだまだ改善の余地がある。