MH17撃墜事件、ロシア人3人終身刑

7年以上前に起きたマレーシア機撃墜事件の刑事裁判がオランダの裁判所で開かれ、3人に無期懲役の判決が下された。
2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへと向かっていたボーイング777は、ウクライナ–ロシア間の国境から約50km離れたところで消息を絶ち、同航空機の残骸が国境からウクライナ側へ40kmのドネツィク州グラボベ近郊に落下した。
マレーシア航空17便(MH17)撃墜事件は、マレーシア航空の定期旅客便がウクライナ東部上空を飛行中に撃墜され、乗客283人と乗組員15人の全員が死亡した事件である。

犠牲者の多くがオランダ人であったことから、事故調査はオランダ安全委員会とオランダ主導の国際合同捜査チームによって行われた。2015年10月の最終事故調査報告書では、東部ウクライナの親ロシア分離主義に支配された地域(ドンバス)から発射された地対空ミサイル「ブーク」による撃墜と結論付けられた。

裁判で、反乱軍の指導者イーゴリ・ガーキン、彼の右腕のセルゲイ・デュビンスキー、司令官レオニード・チャルチェンコは、MH17 便の意図的な撃墜と搭乗中の 298 人の殺害に責任があるとして無期懲役刑が言い渡された。ただし容疑者は裁判所に出頭していない。

遺族らはこの判決に安堵し、王室やルッテ首相も同様に判決に祝福するメッセージを送っている。