ディスカウントACTION売上27%増

インフレであらゆる物が高騰する中、低価格商品を求めディスカウントショップで買い物をする人が増えている。またエネルギー危機で、光熱費節約のため、電気ストーブや暖かい室内履きを求める人も増えている。ディスカウントの代表格である小売チェーン「Action」は今年9ヶ月欧州全土で61億ユーロの売上を計上している。これは前年度同時期の48億ユーロに比較し27%の増加である。さらに同社はコストの大幅な削減で、利益は35%増の10億ユーロを記録した。Actionはオランダ発のディスカウント・チェーンで欧州各国で展開している。

「Action」のコンセプトはこのインフレ時にまさに優位に立っている。さらに、以前に比較し商品の質も向上している。なによりも購買力が強いと小売専門家は評価している。この10カ国2000店舗の「Action」を率いるのは、棚に商品を並べる店員からトップへと進んだモロッコ系オランダ人女性Hajir Hajii氏(41)。Hajii氏は消費者の目線で事業を進めている。

「Action」は欧州各国で2178店舗展開している。ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、フランス、ポーランド、チェコ、オーストリア、イタリアそしてスペインにある。売上と利益の増加で、従業員も10%の賃上げという恩恵を受けている。

「Action」は安かろう悪かろうのイメージがあるが、これを変えようとしている。来年にはサステイナブルなコットン製品を販売を計画しており、2024年にはすべての木製製品にサステイナブルな木材を使用する計画だ。