11月11日はシント・マールテン

明日11日はシント・マールテン祭。夜になると子どもたちが提灯を持って近所の家を訪問し、玄関先で歌を歌う。訪問があった家の人はお菓子や果物を子どもたちにあげるという風習である。提灯はかぼちゃで作ることもあり、最近のハロウィーンと似ているところもある。オランダでは10年ぐらい前まではシント・マールテン祭が主流だったが、最近では大人も楽しむハロウィーンが盛んになっている。

ハロウィンの起源ははっきりしないようだが、ケルト民族の祭りだと考えられている。ケルト暦では10月31日が大晦日で11月1日が新年。ケルト人は、11 月 1 日にその年の死んだ人々の霊が戻ってきて体を引き継ぐと信じていて、幽霊を追い払うために、人々はマスクを着用し、ドアの前に食べ物を置いたのが起源らし。150年ぐらい前にこの風習がアイルランドやスコットランド人の移民からアメリカとカナダに広まった。それから時を経て今のような風習に変わっていった。

シント・マールテン祭はキリスト教の祭り。トゥールの聖マルタンは 397 年 11 月 8 日に亡くなり、11 月 11 日に埋葬された。11 月 11 日は聖人の洗礼の日でもあった。聖マールテンは慈善と寛大さで知られており、主に貧しい人々や物乞いの守護聖人だった。彼を称えるために、11月11日に子供たちにささやかな贈り物が贈られた。1920 年代頃まで、シント・マールテンは貧しい子供たちのためのものだった、この行事は伝統として見られるようになり、誰もが参加できるようになった。