タイラース博物館「ホックニーの目」展覧会

ハーレムにあるタイラーズ博物館(Teilers Museum)で、英国の著名アーティスト「デイビッド・ホックニー」展が今日から開催される。展覧会では約60点が展示されるが、そのうち12点はのカメラ・ルシダと呼ばれる19世紀の光学機器を使って制作された肖像画だ。この器具を使うとカメラのように被写体を簡単に描くことができるという。

「ホックニーの目(Hockney's Eye)」と題したこの展覧会では、85歳のホックニーがレンズや鏡そして光学機器を使うことへの挑戦が披露される。過去にアーティストがカメラ・オブスキュラといった器械を利用して絵画を描いていたのと似ている。フェルメールがカメラ・オブスキュラを使っていたという理論も研究されている。

ホックニーが2001年に「秘密の知識(SecretKnowledge)」という本で光学機器を使った過去の作品の研究結果を発表したとき、美術史研究者の批判の波にさらされた。しかし「ホックニー自身は美術史家ではないが、アーティストとして自分の目で観た研究結果」だと、タイラース博物館のキュレーターが擁護している。

タイラース博物館は1778年に設立された芸術、自然史、科学の博物館。 当事は美術と科学のセンターという最新情報を発する場所だった。現在では美術作品、化石、科学器具、コインなどを常設する博物館である。

Hockney's Eye展覧会