アムス/パリ間の特急列車タリス減便

アムステルダムとパリを結ぶ特急列車タリス(Thalys)はしばらくの間運行本数を減らす、と同社が発表した。どの程度の縮小なのか、どのくらいの期間これが続くのかは明らかにしていない。いずれにせよ今週の日曜日には多くの列車が運行を中止する。

先週パリからアムステルダムに向かうタリスが猛暑のため2度途中停車した。火曜日には4時間以上立ち往生していた列車の窓を割って水を取りに行く乗客も出ている。日曜日にも列車の故障で立ち往生するなど問題が次々に起きた。このためタリス用の鉄道を使わずに通常の列車用の鉄道を走るなどの緊急措置が取られたが、ブリュッセルで止まってしまう列車も何本が出た。同社は故障の原因などを調査中である。タリスによれば火曜日と日曜日の故障は関連性はないという。

このような事態に遭遇した乗客には250%の払い戻しをするとタリス社は発表。また日曜日夜ブリュッセルで宿泊を余儀なくされた人にも宿泊施設を提供すると約束した。しかし実際にはホテルは提供されていない。

このところの空港の問題で列車旅行を選ぶ人が増えており、タリスも満席状態が続いている。さらにタリスが減便するとなると、アムステルダムからブリュッセルに向かう急行列車インターシティも満席となる。このためロッテルダムからインターシティに乗る乗客は席を確保できないため、同駅では他の列車を利用するよう呼びかけている。