夏にまたコロナ禍再開か?

コロナウィルスの感染がまた広まりつつある。先週実際に保健所で検査を受けた人の15,526人が陽性と先々週の64%増だった。国立衛生感染研究所(RIVM)は、オミクロンの変異株がオランダを席巻しつつあると発表した。ただし入院者数に変わりがないことから、重症化はしない可能性が高い。感染者が多いのがアムステルダム近郊、ユトレヒト、オランダ中部である。この変異株はオミクロンBA4とBA5と呼ばれるもの。

ポルトガルではBA5感染者が6月初めから爆発的に広まり47人が死亡している。オランダではこの変異種による死亡者は1名。ポルトガルではすでにピークを越したと見られているが、オランダではこれから増加が予想されている。

オミクロンはBA.1, BA.2, BA.3, BA.4そして BA.5という亜変異株があるが、オランダではこのBA2が優勢だ。しかしRIVMはBA.4とBA.5の増加を見ている。これらの2つの亜変異株は、先週の終わりに合計の半分以上を占めている。BA.4とBA.5はBA.2よりもわずかに伝染性が強い。「その結果、それらはより容易に広がり、優位に立つことができ、免疫系生成する抗体をバイパスすることができる。」とウィルス専門家のマリアン・コープマン氏。

コープマン氏によれば、ワクチンも遅かれ早かれこの新種に対応するワクチンが必要となる。既存のワクチンが依然としてオミクロンに対し有効だが、防御の期間は以前より少し短い、と彼女は説明している。しかし、それはがBA.4またはBA.5に感染するのを防ぐという意味ではない。「新しい変異体は、免疫系が産生する抗体をよりうまくバイパスすることができる。」 
今後新しい変異種が出るたびにワクチンを接種し続けねばならないのだろうか? このウィルス専門家は、「ワクチンを接種しても感染のリスクはある。しかし感染しても重症化を防げる。」コメントしている。