サル痘感染者と接触で3週間の隔離要請

サル痘(Monkey Pox)と呼ばれるウィルス感染症がアフリカ、米国そしてヨーロッパに広まっている。現在オランダを含む15カ国で発生が確認されている。サル痘は天然痘と似ているが、症状は軽く、感染力も低いと言われている。症状は、発熱、頭痛、腫れ、筋肉痛、倦怠感に続き、顔や手足にかゆい発疹や傷ができる。感染経路は、感染しているヒトや動物との濃厚接触、発疹が出ている人の衣服や寝具への接触と言われている。治療は、天然痘ワクチンや抗ウイルス薬で症状を緩和できる。(WHO)これまでは、主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類が疑われているが、現時点では不明である。

オランダでは2人の感染が報告されているが、国立衛生感染研究所(RIVM)は、サル痘ウィルス陽性者と接触、あるいはその付近にいた人は、3週間の自宅待機を奨励している。ウィルスについてまだ不明な点が多いことから、予防策としての助言である。
サル痘ウィルス陽性者の家族、濃厚接触者は自宅待機が要請される。また陽性者と1.5メートル以内に15分以上過ごした人も同様。潜伏期間が5日から21日と見られるため、接触者は毎日体温を測り、症状を観察することが求められている。

症状が出ている人と接触した場合、感染率がどの程度なのかはまだデータ不足で不明だとRIVM。このため暫定的な隔離アドバイスを出している。全く新しい感染病であるため現在調査中で、今週にはもっと正確な方針を確立するはずだ。
PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

Monkey Pox