5月5日解放記念日はなぜ5年に1回のみ祝日なのか?

今日5月5日はオランダがナチスから解放された解放記念日。昨日は戦没者追悼記念日で家の前に半旗を掲げている家が多かったが、今日は解放を祝う国旗を掲げている。また各地で解放を祝うコンサートなどが開催されている。この解放記念日だが、国民の祝日ではない。この日が休日になるのはは5年に1回のみで、あとの4回は通常の営業日。前回休日となったのは戦後75周年にあたる2020年だった。この日は法律で決まっている公的な祭日ではない。雇用主団体と労組が合同で決めた休日なので、5年に1回のみが有給で休めることになっている。

この日が祝日でない理由のひとつには、この時期キリスト教の祝日が多いこともある。イースター、昇天祭、降臨祭と続く。ただオランダの祝祭日は日本そして欧州他国と比較するとかなり少ない。元旦、イースター、昇天祭、クリスマスなど10日が公式な祭日。欧州他国では5月1日のメーデーも祭日の国が多いが、オランダは例外。ただ有給休暇が多いので、祝祭日が少なくとも休暇旅行をとるには全く問題はなく、この日を休日にしなくとも誰も気にしないようだ。
5年に1回解放記念日を休日にしようと決定したのは1959年。それ以降5年に1回の5月5日が休日となった。

公務員はこの日は毎年休み。ただ民間企業ではこの日を休日に定めなくてもいいという動きがある。また、イスラム教徒は独自の休日に休みをとるなど、宗教ごとに休日を自由に決められることを望む声も高い。