最後の11市スケートマラソンから25年、今年は?

11市スケートマラソン(11 Stedentocht)は、フリースラント州の11の市町村を結ぶ運河をスケートで走るという競技。全長約200kmという世界最長のスケート競技が最初に開催されたのは1909年と100年以上前になる。気温が下がり氷が十分の厚さになるとこのスケートマラソンが開催される。1000人ごとのグループが一斉にスタート。総計約16000人が参加する。これまでに15回開催されたが、最後に開催されたのが1997年の1月だった。それから25年の間、何度かの試みにもかかわらず気温は十分に下がらず開催はならなかった。

オランダ気象庁(KNMI)によれば、20世紀の始めに比べ11市マラソンが開催できる可能性は温暖化の影響で半減した。今後ますます可能性は低くなるという。最低でも気温がマイナス4.2度以下が15日間続かなければ、16000人の重みに耐えられる氷はできない。また強風や雪も大敵だという。気温上昇が2度までに保持されれば、20年に1回は11市マラソンが開催できるとKNMIは試算している。
さて今年は開催されるだろうか?

ちなみにレウワールデン、ヒンダーローペン、スネーク、フラネカーといったフリースラントの11の市は、17世紀18世紀の建物や町並みが残る趣がある街である。車で周るのもいいかもしれない。

11都市マラソン(英語)