「トニーズ・チョコロンリー」、ザーンダムの工場建設中止に

最近では日本でも販売されているオランダのチョコレート「トニーズ・チョコロンリー(Tony's chocolonely)」は、ザーンダムに建設中の自社工場兼テーマパークの建設を中止する。工場とテーマパーク「チョコレートサーカス」建設の費用を他国への販路拡大とアフリカのカカオ農業従事者の救済に利用するという。もちろん、コロナ禍がこの中止に影響していることも確かだ。

トニーズ・チョコロンリーは、西アフリカの児童労働や強制労働を使ったカカオ農場をなくすことをミッションとしている。同社のチョコレートは強制労働によるカカオは使用していない。自社工場の建設費用を、販路拡大に加えアフリカでの強制労働防止プロジェクトに使うほうがいいという決断である。

同社は今年の初めにアントワープのチョコレートメーカー「アルテア・デラート社」を買収している。これに加えラッパーのファレル・ウィリアムスとのコラボやスタッフへのボーナスで、470万ユーロの損失を出している。ただし売上は上昇中で昨年は24%伸び、1億900万ユーロを計上した。

Tony's Chocolonely(日本語)