オランダ人は金持ち? 個人金融資産高世界4位

ドイツの保険会社Allianzが発表したグローバル・ウェルス・レポート2020年によれば、オランダの平均個人純資産額は129,000ユーロと世界4位にランクされた。2020年はコロナ禍で世界中が不況に陥ったが、オランダは政府による助成でこれをなんとか乗り切った。また、不況とは裏腹に株式市場が高騰し、オランダの年金基金が期待以上に好調であったことも要因のひとつだ。

純金融資産が最も高いには米国で平均218,000ユーロ。続いてスイスの212,000ユーロ、次がデンマークの149,000ユーロとなっている。米国の金融資産が高いには資産の半分以上を投資しているからだと分析している。スイスは税金の低さで富裕層を引きつけている。オランダがランクの上位に上がったのは、コロナ危機の間、旅行も外食もできずに預金だけが増えたからと見られている。

同レポートによれば、2020年は世界的に貧富の差が拡大した年である。コロナ危機で数百万人が所得を失い、負債が増えた。一方で、政府の補助により失職を免れ、所得が安定し、資産を増やした人もいる。オランダは平均すれば個人の金融資産は増えたが、貧富の差は広まっている。

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