9月から妊婦は13週目に超音波検査可能に

9月1日から、妊娠している女性は13週間目に超音波検査(エコー)を受けることができるようになった。これまでは20週間目の超音波検査が標準的だったが、それより早い時期に先天的異常を検出できることになる。これにより妊娠を終了するか継続するかの判断を早い時期にできるようになる。

産婦人科医ワッペロム氏によれば、「心臓の欠陥、二分脊椎症や腹部の欠損、脳の異常など、13週間ですでに多くのことが見られる。ただ、この超音波検査ははこれらのタイプの大きな異常に適しているが、腎臓機能の異常など小さな異常がまだ見えない場合がある。」と指摘している。
助産婦ボンド氏も13週間目の超音波検査の欠点を指摘している。「13週間目でもかなりのことがわかるが、100%正確ではない。これがわかるのは20週間目に入ってから。」だという。

ただ13週間目の検査で、「妊婦の不安が軽くなる。」と先のワッペロム医師が指摘。すでに胎児に異常があることを知っていれば、妊娠中の心理的負担は軽くなると同医師。さらに万が一妊娠を中絶する場合(24週間まで可能)も、両親が考慮する時間が増えるというのも利点だという。

ちなみに、この13週間目の超音波検査での、胎児への影響は全くないそうだ。