オランダでの永住権・市民権の取得について

オランダで起業した人、あるいは一般企業で働いている人が、永住権や市民権を取得したい場合、どのような条件でどのような手続きを踏めばいいのだろうか。

【居住許可はいつまで発行されるか】
最初は限られた期間の許可が与えられる。例えば、個人事業主ビザを取得した方は最初に2年間の滞在許可が与えられる。また、高度に熟練した移民(高度スキル保持者ビザ)は労働契約の長さに等しい許可を取得することになる(これは数か月から5年までと様々)。配偶者やパートナーの家族は、その対象者と同じ期間の許可証を取得でき、最大5年間実行可能となる。

もちろん居住許可の延長(ビザ延長)は可能だ。オランダ移民局(IND)は、各々の要件が満たされているかどうかを評価し、満たされていると判断された場合は延長が可能となる。この延長は通常5年間の追加となる。

【必要条件は?】
高度な技術を備えた移民(高度スキル保持者ビザ)として日本人が入国した場合、2021年の基準では、公認スポンサーに雇用され4,752ユーロ(30歳以上)または3,484ユーロ(30歳未満)の給与を稼ぐ必要がある。日本人で起業家ビザを取得した方は、4.500ユーロが銀行口座にあり何らかの事業活動があることを示す必要がある。つまり銀行口座に4,500ユーロの金額が保たれている必要があるということだ。特に、ビザ延長の際や確定申告の際には「年末年始時点での銀行口座残高」を提出する必要などあるので、ここで確実に4,500ユーロを保っておく。

【永住権・市民権の可能性】
滞在許可を5年以上保持すると永住権・市民権を申請できる。永住権は申請者が十分かつ永続的な収入を示すことを要求していて、永住権と市民権の両方は申請者が市民化試験または語学試験に合格することを必要としている。基本的にはある程度の流暢なオランダ語を話すことが必要だ(オランダの市民権を取得するとこれまで持っていた市民権を放棄しなければなりません)。

オランダ語をマスターできなかった場合でも、いつでも現在の許可を延長するこはできる。 67歳を過ぎるとオランダ語の要件が免除されるため、将来的には永住権を誰もが取得できるようになる。

オランダ市民化テストではライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの4種類に加え、オランダに関する知識を問うものもあることから、合計5種類の試験がある。市民化試験の練習問題は以下。

https://www.inburgeren.nl/examen-doen/oefenen.jsp

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