犯罪ジャーナリスト、アムステルダムで銃撃を受け重体

オランダではおそらく最も有名なジャーナリストであるペーター・デ・フリース(Peter R de Vries)氏(64)が、6日午後19:30ごろアムステルダムの中心地で銃撃を受け病院に運ばれた。事件が起きたのは繁華街ライツェプレインに近い道路上。目撃者によれば5発が撃たれデ・フリース氏の頭を直撃したという。警察はすでに容疑者3名を逮捕しているが、実際の犯人であるのか否か、動機などは明らかにしていない。警察はさらに捜査を進めると発表している。

デ・フリース氏は犯罪捜査ジャーナリストとして活躍している。 犯罪捜査ジャーナリストというのは、警察やときには犯罪組織と協力し、犯罪を捜査し、犯人を追いつめメディアで発表するというジャンルのジャーナリズムである。デ・フリース氏は数々の本の出版bをはじめとし自身のテレビ番組も持っていた。過去40年以上に渡り、多くの犯罪を解決したり未解決事件に取り組んできた「人道派」ジャーナリストだ。1980年代にハイネケンの社長であったフレディ・ハイネケンの誘拐事件で名を馳せたのが始まりで、その後数々の重大事件に関わり、最近でもモロッコマフィア関連の犯罪に関わっている。

事件の直後、アムステルダム市長を始め、ルッテ首相、フラッパー司法大臣が記者会見で、怒りと遺憾を発表。国王夫妻もフェイスブックにて法治国家への攻撃だと憤りを表明している。

デ・フリース氏(Wikipedia英語)